竹本悠大郎 乾漆彫刻展 令和4年度第1期

長岡造形大学大学院 造形研究科 博士(後期)課程3年
206002 竹本悠大郎

今回は個展「竹本悠大郎 乾漆彫刻展」に助成いただきありがとうございました。

この展示は私にとって初めての個展であり,長岡造形大学ですすめてきたこれまでの研究成果を公開する重要なものでした。

10日間の開催期間中,多くの新潟県内の市民や美術関係者,長岡造形大学の教員や職員,学生に足を運んでいただきました。作品制作だけでなく,論文執筆も行うという私の研究を公開するため,今回の展示では彫刻と共にこれまで執筆してきた論文も展示しました。

そのようにして開示した研究内容に関心を示された7名の来場者から,論文を読みたいとのコメントをいただき送付するということもありました。

乾漆10点,テラコッタ(焼きもの)4点,ブロンズ1点,計15点の彫刻と版画3点に併せ論文5本という充実した作品量の展示に対して,これまで彫刻に馴染みのなかった来場者からも,様々な感想や解釈を聴くことができました。来場者の感想や考えを聴き,対話する中で気付くことの多い展示となりました。作品制作と論文執筆,どちらについても今後の課題が見えてきた10日間でした。

微力ではありますが,研究内容を広く市民に公開し,研究の成果を社会に還元していくことができたのではないかという手応えを得ています。

校友会の支援により初めての個展を充実したものとすることができました。ありがとうございました。