令和7年度第1期「日本デザイン学会第72回春季研究発表大会 参加」(6)

長岡造形大学 造形研究科 イノベーションデザイン領域
修士課程1年 佐々木優那

2025年6月27日(金)から6月30日(月)にかけて札幌市立大学 芸術の森キャンパスで開催された日本デザイン学会 第72回春季研究発表大会に参加しました。

本大会は「くんずほぐれつ、デザインする」をテーマに、デザインの新たな知について活発な議論が展開されました。自身の研究テーマで扱っている「和楽器作りワークショップを通じた伝統文化への興味関心醸成」に関連する「子どものためのデザイン」の口頭発表を重点的に聴講し、ワークショップ設計における観察視点や評価方法について具体的な学びを得ました。

また、ポスターセッションでは教員の方々から直接助言をいただき、今後の研究実践に活かせる貴重な交流を深めました。最終日には「明日の未来を考えるためのデザインワークショップ」に参加し、全国の学生約40名からチームを組み、「2035年の社会課題」をテーマに、森林保全を目的としたAIとIoTを活用したクラウド型ツールを提案しました。異分野の学生と協働し、先端技術とデザイン思考を融合させた課題解決に多面的な視覚から取り組むことで、複合的な発想力とシステムデザインの重要性を実践的に学びました。

この学会参加は、最新の研究動向の把握、専門的なネットワークの構築、そして自身の研究を深めるための具体的な手法を得る大きな成果となりました。今後は、得られた知見をワークショップの実践と評価方法の洗練に活かし、来年度の学会発表に向けた準備を進めていきます。