「キョウショテン マニュアルと人工知能プロジェクト」令和5年度第3期

オーストリアのニューデザイン大学で、マニュアルと人工知能というのプロジェクトをしに行きました。

チーム:Stefan Moritsch(ニューデザイン大学の工芸・文化学位プログラム教員、活動担当者)、Mischa Schaub(活動の首唱者)、Erik Eltner(ニューデザイン大学の学生)、キョウ・ショテン(長岡造形大学の学生)

活動期間:2月24日~3月30日

活動内容:パソコンを使ってKohyaというツールでLoRAを作成し、さらにstable diffusion comfyUIという画像生成AIツールで画像を生成した。チームとは定期的に打ち合わせをし、また、職人さんの工房にも見学に行った。

活動結果:3月22日、オーストリアのクーフシュタインにある応用科学大学で、職人さんたちに提案を発表した。私のアジアの工芸に関連する提案が職人さんたちに発表されたとき、多くの人が新しいデザイン要素を見て、インスピレーションを受けたと評価した。その結果、職人さんから、私の提案を巡って、これから実現性を考え進めようとのフィードバックをもらった。

今後、今回の経験を長岡造形大学の学生たちにシェアするために、講義を行う予定です。
今回の経験を通して、AI技術とデザインの関係性を理解できました。校友会の支援により、今後の研究活動に役立つ貴重な経験を得ることができました。

ファッションショー「I was born」令和5年度第2期

  • 概要
    実施日:1月21日(日)
    2回公演  1回目15:00〜  2回目17:00〜
    実施場所 長岡造形大学 レストラン
    団体人数:101人
    来場者数200人

 

  • ショーの成果等
    今回のショーでは、一般の方々を含め予想より多くの方に来ていただくことができました。
    S N Sのフォロワーの増加や、ショーを通し、長岡造形大学のことを知っていただくことができたと思います。
    今後、InstagramなどのS N Sで、ショーのオープニング映像や写真などのアーカイブを編集し、投稿する予定です。

 

  • ショーの構成等
    今回のファッションショーは「アイデンティティ」をキーワードにショーの構成を決めていきました。

・アパレルブランドのような洗練された空間を演出し、観客を引き込む。
・それぞれの個性、自分の色を大事にした作品作り。
・ポスターや映像の監修を視覚デザイン学科、舞台を建築環境デザイン学科の学生に協力してもらい、よりレベルの高い企画、演出をする。
・ステージを設営することで、舞台と観客席の違いを作り、ショーに緊張感を持たせる。
・オープニング映像はプロモーションビデオのようにナレーションを入れ、ショーの意図や思いを伝える。

上記のようなことを運営で話し合い制作を進めました。

 

フィリピンに慰霊塔を制作 令和5年度第1期

長岡造形大学の学生でフィリピンに慰霊塔を制作してきました。

 プロジェクト名は「温故知新 ~歴史を尊び永遠の平和を願って~」 フィリピンのイベント会場に慰霊塔を作成するという活動を行いました。

開催期間:5 月6日~5 月 7 日
現地準備期間:5 月1日~5月5日

開催場所は、「フィリピン  セブ PUREGOLD OPEN LOT, NORTH RECLAMATION AREA(across bai hotel)」 、参加メンバーは、長岡造形大学の学生、勝矢 夏帆、百瀬 優芽、大兼 梨奈、槻 祐輔、岩﨑 愛葉と教員 北 雄介准教授+現地のボランティアの方々(約 10 名程度)で行いました。

制作物は・慰霊塔・竹灯籠(3種 1桜 2バラバラ切り 3穴あけ)・柵・和紙の灯籠(ワークショッ プ)・和紙の折り紙ランタンです。

お祭り 1 日目は、作成した慰霊塔にたくさんの人が興味を持ってくれて、どんなコンセプトで作られた のかを聞きにくる人たちがたくさんいました。 現地に住む日本人の方が来て、楽しみにしていたと伝えてくれたりもしました。 慰霊塔を見る人の楽しみ方は、人それぞれで、柵の中に入って写真撮影したいという人やランタンを手に 取って撮影して楽しんでいる人もいました。

2日目は、ブースを一部借りて、割り箸の枠組みの和紙の竹灯籠に絵を描いてもらってそれを飾ったり、 持ち帰ってもらうワークショップを行いました。小さい子供から、大人まで、個々の好きな絵を描いて、 楽しんでいました。

これらの活動を通して、これからの人生の糧になる経験ができました。

 

 

 

 

 

『7人の27枚のフィルムリレー・展示』  令和4年度第3期

メンバー
福田彩乃・綱淵風花・田村彩有美・西山日菜多・藤川夏帆・水脇梨菜・岡田つばさ(教務補助職員)

『7人の27枚のフィルムリレー・展示』

私たちは令和5年2月末から3月頭にかけてPhoto Exhibition「27.(ten)」を開催しました。コロナ禍で外に出られず、出られたとしても日常の美しさや何気ない瞬間に気がつけなくなっているように感じます。そこで、日常を切り取ったフィルム写真を展示しようと考えました。

メンバーは募集をかけて偶然集まった、写真が好きで展示に興味がある7人です。

撮影する際には「写ルンです」をメンバーで共有して使用しました。誰でも簡単に撮れる上、残り枚数は分かりますが、誰が何をどのようなタイミングで撮るのかわからないことに面白さを見出したからです。

展示枚数は、フィルムと同じ27枚です。27.(ten)という名前もフィルムカメラの撮影枚数にちなみました。また、撮影内容は自由です。生活の中でそれぞれが良いと思った瞬間を切り取ることで27.(ten)らしさを出しました。

この展示を学外の人にも知ってもらうためDMや作者カード、パンフレットを制作しました。デザインは全てメンバー内でこだわりを持って行いました。                               2月27日~3月3日の展示期間で多くの人に見ていただき、様々な感想をノートに書いてもらえました。中にはこれからも展示を続けて欲しいと言う感想をいただき、メンバーで喜び合いました。このフィルムリレー・展示を通して人との繋がりや日常の美しさを再確認することができ、非常に良い体験ができたことを嬉しく思います。

校友会の支援により、充実した制作活動・展示をすることができました。本当にありがとうございました。

視覚作品集制作 令和4年度第2期

視覚デザイン学科の卒業研究作品をまとめた作品集の制作を行いました。本活動は今回で4年目(4冊目)になります。昨年4月から約1年かけて、総勢14名の3、4年生の手によって自身の課題や研究の合間に本作品集を完成させました。

今年度のコンセプトは【鉱物(こうぶつ)】です。作品を創り続けた4年間を、鉱物を掘り起こし、削り、磨いていく過程に見立て、その果てに生み出される宝石=作品を載せた図鑑をモチーフとして制作しました。そして、【「鉱物」は掘り起こし、削り、磨きを重ねることで光り輝く。4年間学んだ知識と経験で、卒業生たちの探究心は磨かれ輝いている。】という考えを主軸にデザインを創り上げていきました。

ご支援いただいた助成金は作品集の印刷費に充てさせて頂きました。鉱物らしさや輝きなどをどのように表現するかという課題を、デザインはもちろん印刷方法や紙質にも工夫を凝らし、納得する一冊に仕上げました。

また今年度は新しい取り組みとして、予約購入サイトの制作と告知ポスターの校内掲示を行いました。その結果、例年を大きく超える数の学生に作品集を頒布することができました。このことは、視覚デザイン学科の歴史を後輩たちに紡ぎ伝えていくという本作品集の趣旨が達成できたということに他ならず、達成感を持って本活動を終了できたと感じています。

長岡造形大学視覚デザイン学科
2022年度卒業研究作品集制作委員会

ファションンショー「PARADE」 令和4年度第2期

ポスター

■概要

実施日:1 月 22 日 15:00 ~・17:00 ~実施場所:長岡造形大学
団体人数:115 人来場者数:270 人

■アンケート結果
来場者のうち 200 人にアンケートを実施
(1) ショーの満足度  選択肢 ( 満足・まあまあ満足・普通・少し不満・不満 )

(2)イベントを知った経緯(ポスター、チラシ・大学 HP・SNS・ショー関係者から)

(3)その他感想  一部抜粋
今までにないショーだった。(20 代・大学生 )
映像に出てきた子供が実際に出てきて驚いた。(40 代・社会人 )会場が寒い (50 代・社会人 )
モデルのウォーキング、ポージングが悪い (20 代・大学生 )
多くの方は好感的な感想を下さりました。一部の方は、モデル、ショー構成について素直な意見を下さり、今回の結果を 3 年生に引き継ぐときにしっかりと共有し、今後の課題とさせていただきます。

■ショーの成果等

今回、一般の方々含め、予想より多くの方に来ていただくことができました。
SNS のフォロワーの増加し、ショーを通し、長岡造形大学のことを知っていただくことができたと思います。
今後、YouTube でショーの様子は映像の編集終わり次第、配信する予定です。

今回のファッションショーは没入感をキーワードに、ショー構成を決めていきました。

・ポスターの少年を主人公とし、お客様にも少年と同じ体験をしてもらう。
・空間づくりのために、塗装した布を会場の至る所にかけ、世界観を強める。
・アロマを使い香りの演出をする。
・ショーと映像をリンクさせる。
・ファッションショーではあるものの、ストーリー性を持たせ多くの人がわかりやすくショーのコンセプトを理解してもらう。
・ポスター、パンフレット等のヴィジュアル監修、舞台監修をそれぞれ

視覚デザイン学科、建築環境デザイン学科の生徒にしてもらい、より専門的な角度で企画、演出等をする。
上記のようなことを運営人で話し合い制作の方を進めました。

パンフレット
舞台

ファッションショーの様子

「Articulation-区切りと生成-」展 令和4年度第2期

この度、私たち長岡造形大学大学院造形研究科博士(後期)課程の院生5名が、校友会の助成を受け「Articulation-区切りと生成-」展に参加しました。栃木県小山市立車屋美術館と足利市のギャラリー碧にて同時開催された本展は、本学大学院研究科長である小松佳代子先生と武蔵野大学教授の生井亮司先生の企画監修による、大規模な美術展覧会でした。展覧会の準備は2020年から開始され、2年間にわたる準備を本学大学院に所属する学生たちが中心になって実施してきました。この展覧会の特徴は、作品と制作理論とが独立しつつも、ところどころで交叉している様子を開示しようと試みているところにあります。会場で販売された図録には、作品画像のみならず「自己批評」という形で14人の研究者と参加作家による論攷が掲載されています。

展覧会は、栃木県の下野新聞社をはじめ数々のメディアでもご紹介いただき、2022年10月22日(土)~12月18日(日)の展覧会開催期間中,長岡造形大学の関係者のみならず、首都圏から大変多くの美術関係者の方々に足を運んでいただきました。

11月23日(水・祝)に開催されたワークショップ及びシンポジウムと、11月20日(日)と12月18日(日)に行われたギャラリートークでは、多くの小山市民を中心とした来場者がありました。鑑賞者の感想や考えを聴くことができ、対話するなかで、今後の作品制作および研究活動の糧となる貴重な経験を得ました。

このように充実した研究活動をご支援いただきました校友会に感謝申し上げます。多大なご協力を誠にありがとうございました。

 

2023年2月1日

飯塚純
竹本悠大郎
竹丸草子
長島聡子
南雲まき

「YOHAKU」 令和3年度第3期

2022年の1月から6月にかけて、私たちはYOHAKUという任意団体を立ち上げ、休憩小屋を制作しました。

2020年からコロナ禍で行動が制限され数々のイベントが中止になっていた中で、何か活動したいという学生たちの思いが高まり、プロジェクトは始まりました。

出雲崎町にある梅畑にて活動する「ふらっと梅部」の方々の「メンテナンス・収穫時に休憩する場所が欲しい」という声があったということが今回の出雲崎での活動のきっかけです。私たちが作ったものが社会、地域活動の余白となり、日常が少しおもしろいことにならないかと思い、YOHAKU(余白)というプロジェクト名にしました。

学校の課題はパソコン上で完結することがほとんどで実際に制作することははじめてであるため、戸惑いも多かったです。しかしツリーハウスビルダーの馬場弘至さんに図面作成のアドバイスをいただいたり、ほぞの加工などを教えていただき、春休み期間での制作の計画を立てていきました。木材加工は大学の木工房を使い学生たちで協力して行いました。

そしていよいよ、現地での組み立てを4月24日に行いました。馬場さんやふらっと梅部の方々やYOHAKUのメンバー、地域住民など多くの人に集まっていただき、見守られながら組み立てました。ものづくりを通して学生と地域の方々との交流も深めることができ、また実際に建物を作り、使っていただけるという体験ができたことを嬉しく思います。

 

竹本悠大郎 乾漆彫刻展 令和4年度第1期

長岡造形大学大学院 造形研究科 博士(後期)課程3年
206002 竹本悠大郎

今回は個展「竹本悠大郎 乾漆彫刻展」に助成いただきありがとうございました。

この展示は私にとって初めての個展であり,長岡造形大学ですすめてきたこれまでの研究成果を公開する重要なものでした。

10日間の開催期間中,多くの新潟県内の市民や美術関係者,長岡造形大学の教員や職員,学生に足を運んでいただきました。作品制作だけでなく,論文執筆も行うという私の研究を公開するため,今回の展示では彫刻と共にこれまで執筆してきた論文も展示しました。

そのようにして開示した研究内容に関心を示された7名の来場者から,論文を読みたいとのコメントをいただき送付するということもありました。

乾漆10点,テラコッタ(焼きもの)4点,ブロンズ1点,計15点の彫刻と版画3点に併せ論文5本という充実した作品量の展示に対して,これまで彫刻に馴染みのなかった来場者からも,様々な感想や解釈を聴くことができました。来場者の感想や考えを聴き,対話する中で気付くことの多い展示となりました。作品制作と論文執筆,どちらについても今後の課題が見えてきた10日間でした。

微力ではありますが,研究内容を広く市民に公開し,研究の成果を社会に還元していくことができたのではないかという手応えを得ています。

校友会の支援により初めての個展を充実したものとすることができました。ありがとうございました。

ファッションショー「Radio」を開催

私たちは令和4年2月にファッションショー「Radio」を開催しました。

目的は、長岡造形大学の学生を主体とし、歴代にはない体制や企画を形にしたファッションショーを全国の方に見てもらい、長岡造形大学並びに長岡市の知名度・発展・興味関心を高める為です。

今年度のショーの主体になったメンバーは拘りが強く、その分やってみたい案が多かったように感じています。その拘りを最大限表現し、何よりも目的を果たす為に校友会に助成をお願いする事にしました。

歴代に無い企画内容をしてみたいと思い、準備を進めてきました。一例として、
(1)感染症対策・ドレスコードとしてオリジナルマスクの制作
(2)従来に無いパンフレットデザイン
(3)音響・照明の業者様にお願いをせず、配信・照明・音響、全て学生で行う
事などが挙げられます。

それぞれ担当の部署の学生が全力を尽くし、よりショーのテーマ・コンセプトを表現できたのでは無いかと思っています。
ショーは2部構成で、感染症対策として完全予約制、インターネットでのライブ配信を採用しました。1部の予約は満席、2部もほぼ満席、ライブ配信は1・2部合わせて現在1,460回試聴という結果になりました。数字のみではありますが、人数に換算すると過去最高かと思います。

また、今年度は長岡美容専門学校様に協力頂き、ヘアメイクにも力を入れています。
その結果、全国の方に見て頂き長岡造形大学並びに長岡市への興味関心を高めることが出来たのではないかと思います。
また、コンセプトとしてファッションの表現の幅広さを感じて頂けたら幸いです。

主催:プロダクトデザイン学科テキスタイル・ファッションデザインコース