令和7年度第1期「日本デザイン学会第72回春季研究発表大会 参加」(3)

長岡造形大学 デザイン学科2年
茂泉朋華

日本デザイン学会第72回春季研究発表大会に参加し、自身が企画・運営する対話の場「itかたり」について、口頭発表を行いました。

「itかたり」は、少人数によるテーマに基づいた対話を通じて、自身の思考や感情を把握・理解すると同時に、他者の価値観に触れることで自己認識を深めることを目的とした場です。

今回の発表では、フォーマルとインフォーマルなコミュニケーションが混在する場がもたらす効果について考察し、その意義や可能性について発表しました。発表後の質疑応答では、「自己開示が促された要因が『itかたり』に特有のものと言えるのか」「日常的な会話と比較してどう違うのか」など、他大学の教員から具体的かつ建設的な質問や意見を多数いただき、今後の研究を深化させる上で非常に参考となる示唆を得ることができました。

また、他の参加者と意見交換を行う機会もあり、自身の研究に興味を持っていただけたことを実感するとともに、新たなつながりを築くことができました。

自身の発表以外にも、他大学の学生によるポスターセッションや口頭発表を数多く聴講し、さらにエクスカーションやオーガナイズドセッションにも参加しました。特に、デザインを基盤として地域で実践的に活動されている方々や、対話やコミュニケーションに焦点を当てた研究発表に触れることで、自分の研究と分野は同じであるものの、自身とは違う視点から問いを立て、実践していること実感し、多くの刺激と新たな知見を得ることができました。

今回が初めての学会参加でしたが、他大学や企業の研究者・学生との対話を通じて、研究に対する視野が大きく広がりました。今後の研究活動においてこの経験を活かし、自身の研究をより一層深めていきたいと考えています。