旧HPにて掲載させていただいておりました「先生の近況」を再掲載させていただいております。
以下、掲載当時の情報となりますので予めご了承ください。
第一回
2007/09/14※役職等は掲載時のものです
ホームページの開設おめでとう。
卒業生の皆さんがホームページを通してコミュニケーションを
図るという事はとても良いことだと思います。
今の時代、さまざまなずれ、国際間でも日本の国の中でもありますが、
すべてコミュニケーション不足が原因です。
家庭内のトラブルもしかり。
ところで、長岡造形大学のこの春の卒業展はすばらしいものでした。
学生諸君と先生方、そして職員の人達の豊かな人間交流が創りだしたコミュニケーションの宝物が
大学中にあふれていました。
来校した多くの外部の人達も驚きと感動をもって受けとめていました。
14年目を迎えた長岡造形大学。10回目の卒業生を送り出した長岡造形大学。
いまや国内はもちろん、海外から改めて注目される大学になりました。
この6月、イギリス ロンドンにあるキングストン大学からぜひ交流をしたいとの希望があり、私と
上山良子教授と総務課の中村時宗君の3人で行って来ました。
卒展をみたり講義をしたり、かなり忙しい日程でしたが、大変喜んでくれました。
交流校も毎年のように世界に広がっています。
国際時代-国際交流時代。豊かなコミュニケーションを軸にしたデザイン社会を創りましょう。
たまには母校へ足をはこぶように!
お元気で。
理事長 豊口 協
【プロフィール】
豊口 協 (とよぐち きょう) 学校法人長岡造形大学 理事長
1933年東京都生まれ。 千葉大学工学部工業意匠学科卒業。
松下電器産業株式会社、株式会社豊口デザイン研究所(現 株式会社環境総研)を経て、1984年から1992年まで東京造形大学学長。
1994年より長岡造形大学学長、1999年より学校法人長岡造形大学理事長を兼任ののち2004年から理事長に専任。
東京造形大学名誉教授、長岡造形大学名誉教授。また、中華民国大同工学院栄誉教授、中国無錫軽工大学(現 江南大学)名誉教授、韓国東西大学名誉博士等海外でも活躍している。
専門分野は工業デザイン。日本商業施設士会会長、グッドデザイン賞審議委員会委員長等官民学に渡って委員会委員など役職多数。著書に「IDの世界」「Gマーク・グットデザインのすべて」などがある。
第二回
2008/07/18※役職等は掲載時のものです
卒業生のみなさん。
大学は日々変化していますよ。
来年は「マンガデザインコース」も視覚デザイン学科に誕生します。
そしてもう1学科増えるんですよ。
それは「美術工芸学科」としてアートと工芸がドッキングして誕生しますよ。
そのカリキュラムの中身は教職員の免許が採れる授業も含まれていますよ。
また、平成22年頃には新たに校舎ができそうですよ。
学生達の学舎としては日本で最高の学舎が出来そうですよ。
信濃川を背景としたこの環境は、僕は今、何処よりも素晴らしいと思っています。
どうぞ度々訪れて下さいね。
先生達はみんなを待っていますよ。
教授 福田 毅
【プロフィール】
福田 毅 (ふくだ つよし) 専門分野=グラフィックデザイン、広告全般
現在の研究課題=グラフィックデザインに於けるユーモア的表現。
最終学歴=日本大学芸術学部デザイン科
所属学会・団体=JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)会員
主な業績=<グラフィック関係>ADC賞、ワルシャワ国際ポスター展写真家協会賞、全国カタログポスター展通産大臣賞、富山国際ポスター展入選、N.Yフェスティバル(Finalist賞)、メキシコビエンナール展入選、フィンランドユーモア展入賞
<広告関係>準朝日広告賞、朝日広告賞部門賞、毎日広告デザイン賞入
賞、広告電通賞、日経広告賞・部門賞、他
<CF関係>IBA賞(アメリカ)、クリオ賞(アメリカ)、カンヌ国際広告映画最優秀作品賞(フランス)、グッドデザイン大賞 (長崎市「水辺の森公園」ピクトデザインで参加)、埼玉市景観賞(案内看板)
出身地=兵庫県
趣味=旅、絵本、映画(演劇)
第三回
2009/11/11※役職等は掲載時のものです
卒業生諸君元気に頑張っていますか?
思ってもいなかった学長という重責。早いもので、もう一年と
8ヶ月になります。NIDの持つ底力、この魅力をなんとか
世の中で分かってもらいたいと努力していますが、なかなか
難しい。やっぱり卒業生の皆さんの「力」が一番であると
実感しています。
卒業生を出して11年経ち、デザイン界の第一線で活躍し始めている皆さんを見ていると
感慨もひとしおです。どんどん進化していってください。先生方一人一人が皆さんの
ご活躍を見守っています。
大学も進化の毎日ですよ。新しい第三アトリエは半端ではない鉄筋のアートに見とれて
いるうちに、日夜を通してのコンクリートの打設。
3月末の完成を目指して突貫工事中です。
この現場は実は長崎です。松が枝地区という外国の大型客船の埠頭の陣頭指揮。
やっととれた日曜日の休日にいってきたところです。 一年半ぶりのヘルメット姿です。
建築をランドスケープでくるんでしまいます。ゆったりとした屋上から長崎の美しい港が
一望となるはず。6年前に創った「長崎水辺の森公園」の隣です。
「精神は現場に宿る」というモットーですので、NIDそのものが現場の毎日です。
是非立ち寄ってください。
2009年11月
学長 上山良子
【プロフィール】
上山 良子 (うえやま りょうこ)
長岡造形大学学長。ランドスケープアーキテクト。
米国カリフォルニア大学環境デザイン学部ランドスケープアーキテクチャー修士課程修了。
「長崎水辺の森公園」(2004グッドデザイン金賞受賞)
「長岡平和の森公園」(AACA賞受賞)
ヘルシンキ都市公園トウーロンラッティー国際招待コンペ(特別賞受賞)
「きたまちしましま公園」 2005年
グッドデザイン賞受賞
さいたま市都市景観賞受賞
AACA(日本建築美術工芸協会)入選
など、国内外のプロジェクトで活躍。
第四回
2009/12/08※役職等は掲載時のものです
母校の最近の情報は、ホームページを通して伝わりますよね。
一方、皆さんの様子は他の媒体から時々伝わります。
ほっとする話があるとうれしいです。
産業・環境の2学科で立ち上がったNIDは、今年H・21年から
4学科の体制のもとで後輩が頑張っています。
僕の専門分野は「美術・工芸学科」として再スタートしています。
工芸デザインコースでは開学以来、学生が力をあわせて「鞴祭り」を行ってきました。
全国共通の11月8日、火の神様に1年の感謝と無事を祈り、精進を誓う神事です。
同時にコースの先輩と在校生が接点を持つ貴重な1日でもあります。ずいぶん遠くから、
また忙しい中をやってきてくれます。出席できないOBからも、「残念ながら・・・」に
添えて近況報告が届きます。(ちょうどその時期にこの原稿を書いています)
出欠のはがきに目を通していたところ。「・・・最近ある会社の方が、『長岡造形大の
卒業生は優秀だよ』と仰ってました。・・・就活頑張って!」という後輩宛のコメントが
ありました。 僕がうれしく思う話です。
「精神は現場に宿る」というモットーですので、NIDそのものが現場の毎日です。
是非立ち寄ってください。
小林 誠
【プロフィール】
小林 誠 (こばやし まこと)
専門分野:金属工芸(ジュウリーデザイン)
現在の研究課題:ジュウリーのための金属素材の造形的可能性
担当科目:デザイン論、造形基礎研究、実践応用デザイン演習、工芸デザイン基礎演習、工芸デザイン演習Ⅰ(A)・Ⅰ(B)・Ⅱ・Ⅲ、デザインコミュニケーション、卒業研究
最終学歴:東京工芸大学大学院美術研究科鍛金専攻(芸術学修士)
主な著書・業績:東京芸術大学・安宅賞、’88日本ジュウリー展・ジュウリー賞(渋谷西武)、’96JEWELLERY ART COMPETITON・優秀賞(麻布美術工芸館他)、’84~’06日本ジュウリーアート展、’89~’07ビエンナーレ日本ジュウリーデザイナー展(銀座和光ホール)、’03韓国装身具協会展(ソウル)他
個展:’91横浜ART BOX、’99銀座ACギャラリー
第五回
2009/12/25※役職等は掲載時のものです
卒業生の皆さんお久しぶり。
昨年は母校(東海大学)の教養学部40周年記念式典に参加し、
懐かしきキャンパスで恩師と級友に再会。デザインに初めて触れた
遠い青春の時に思いを巡らせました。
今年は同期の定年を期に、以前の勤務先いすゞ自動車デザイン
部のOB会に初めて参加。怖かった先輩、そりが合わなかった同僚、
好意を寄せていた女性、心血を注いだ車、21年間に及ぶ入社時
からの思い出が一瞬に駆け巡りました。
不思議なもので嫌なこと辛かったことより楽しかったことを思い出します。実は来春で
子育てが完了です。3人の子供に悩まされ続けた26年、家内との合言葉は「いつか笑っ
て話せるさ」でした。先が見えない時代と言われます。思い通りの人生ではないかもしれ
ません。でもいつかを夢見て歩みましょう。私もNIDでの残された期間、学生にとって
の思い出つくりに努めます。最後にデザインもバイクも合気道も現役です。では又。
和田 裕
【プロフィール】
和田 裕 (わだ ひろむ)
専門分野:
プロダクトデザイン
現在の研究課題:
1. トランスポーテーションデザイン
2. 造形のセオリー
3. エスキースによる創造能力の向上
担当科目:
基礎造形実習Ⅰ・Ⅱ、デザイン論、立体表現技術実習Ⅰ・Ⅱ、CAD演習Ⅰ・Ⅱ、生産技術論、プロダクトデザイン概論、プロダクトデザイン基礎演習、プロダクトデザイン演習Ⅰ(A)・Ⅰ(B)・Ⅲ、実践応用デザイン演習、デザインマネジメント、デザインコミュニケーション、卒業研究
最終学歴:
東海大学教養学部芸術学科
所属学会・団体:
(社)日本インダストリアルデザイナー協会、芸術工学会
主な著書・業績:
いすゞビッグホーンシリーズ全、いすゞPIC UPシリーズ全〔ミュー/ロデオ(US)/ファスター/ウィザード〕、いすゞエルフシリーズ全他、ゲレンデ整備車「ディアフォルテDF-270」、雪上輸送車輌、空気清浄機(脱臭機)、景観用品他
第六回
2010/01/07※役職等は掲載時のものです
卒業生の皆さん 明けましておめでとう。
最近、いろいろなデザインコンクール等に入賞する卒業生の
情報が多くなり、とてもうれしく思います。皆さんが社会で活躍
するニュースが教師にとって一番の楽しみです。
NHKの大河ドラマ「天地人」は長岡、与板、栃尾、の街に元気を
与え、忍耐強い越後人を知ると共に歴史を学ぶよい機会となり
ました。いま不況のなか、社会と人々の真の気持を学ぶには
絶好のチャンスでもあり、デザインから、営業への転出もお勧め
です。心身とも鍛えられ、後日、きっと役立つことを確信します。
ところで、いま日本の子供たちは偏差値教育に追われ可哀相です。子供の素直な感性を
大切にし、「食べ」「遊び」「学ぶ」の基本をしっかり育てる小さな、小さな小・中学校を
長岡の地につくりたい運動をはじめています。この活動に興味・関心あるかたは、
ぜひ、私を応援してください。
JIDAから「ハンガリー病院計画・医療機」参加の2週間デザインワークは初の西欧
旅行でした。あれから30年、今年、最後のハンガリー研修旅行をと、楽しい計画を
はじめているところです。
正月、70才を記念して、小学2年生、孫の太朗と小田原城へ登城し“変身”を
トライしてみました。
校友会の集い、皆さんとの再会を楽しみにしています。
お元気で!
2010年1月
名誉教授 川崎晃義
【プロフィール】
川崎 晃義 (かわさきてるよし) 長岡造形大学名誉教授
1939年北海道生まれ。多摩美術大学美術学部立体図案科卒業。
1961年㈱津上製作所、㈱NAOデザイン研究所を経て、
1970年から川崎機械デザイン事務所 所長。(現在に至る)
1994年から2004年まで長岡造形大学教授。
2004年から長岡造形大学名誉教授。
毎日新聞工業デザインコンクール特選入賞
日刊工業新聞第1回機械工業デザインコンクール通産大臣賞
通産省Gマーク選定に、黒田精工㈱の34点商品入賞
教育映画祭に「生活を豊かにするデザイン」文部省特選入賞
(社)日本デザイン学会会員、ものづくり教育協議会会員
著書に「プロダクトデザインのための製図」「日本人と欧米人の視認性比較研究」
第七回
2010/02/22※役職等は掲載時のものです
卒業生のみなさん
これから2-3年の長岡の変化は見ものですよ。
大学では第3アトリエ棟の新設工事が着々と進行しており、
来年4月からはキャンパス生活も大きく変ります。
中心市街地では、まちなか活性化の目玉として市役所の
駅前回帰をめざしたシティホールの建設が厚生会館跡地で
始まりましたし、近くでは2地区の再開発も進んでいます。
また、長岡駅の東西自由通路や駐輪場整備も始まりましたし、
操車場跡地では防災公園や消防署、国の合同庁舎の建設も
進んでいます。中心市街地は大きく姿を変えます。
変るのはまちなかだけではありません。04年の中越地震から5年が経過し、大被害を
受けた中越地方の中山間地も本格復興の時期に入ります。人口は確かに地震前より
減りましたが、中山間地の集落の体質は地震後に大きく変わりました。人々は外の
社会との交流に大きな力を注ぐようになりました。地元の資源を再発見・再評価し、
磨き上げて外部の人たちを呼び込む、外部に売り込むというような活動が各地で
展開されるようになりました。
この中山間地震災復興には、造形大の卒業生が10人以上関わっています。
大学―まちなか―中山間地を結ぶ活動が生み出されることを期待しています。
さて、私は09年度末で造形大を定年退職しますが、引き続き長岡で暮らします。
写真は旧山古志村に建設された「ロータリー・山の学校」です。ロータリークラブの
中越地震義援金の一部で建設されたものです。研修棟と管理棟の2棟があり、
私はこの山の学校の「管理人兼小使い兼校長」というわけです。ここを拠点に
色んな活動を行うとともにまちなかの活動にも関係していこうと思っています。
研修棟は会議、研修、集会、バーベキュー、飲み会など色んな形で使えますし、
雑魚寝なら30人程度はゆうに宿泊できます。
卒業生のみなさんも活用してください。
教授 平井 邦彦
【プロフィール】
平井 邦彦 (ひらい くにひこ) 専門分野=都市計画(特に防災・安全分野)
現在の研究課題=震災・災害復興(国内のみならず海外も含めて)
最終学歴=東京大学工学系大学院終了
所属学会・団体=日本都市計画学会、日本建築学会、(社)中越防災安全推進機構等
委員会等=新潟県中越大震災復興ビジョン策定委員、長岡市復興委員、柏崎市復興委員、
長岡市構造改革会議委員等
第八回
2010/04/19※役職等は掲載時のものです
たのもしいゾ卒業生!
NIDに開学から15年間、そして昨年(H21)3月で定年を
迎えた松丸です。
今も変わらずに長岡に住み、企業のデザインや長岡・
三条・燕・柏崎などの市、商工会議所、その関係団体
などのデザイン振興に関わる仕事をしています。
大学院の非常勤講師として、大学にもほんの少しですが
出向いています。
卒業した皆さん、元気に前向きに、仕事に向っている
でしょうか。昨年来の思いがけない「リーマンショック」の
影響は少なくないことと思いますが、いかがですか。
さて、大学に15年、卒業生を11回も送り出しましたが、卒業生はそれぞれが進んだ
先で中堅になっており、その成長した姿を見かけたり、情報を耳にしたりする機会が
多くなってきました。これは、教える立場にあった者にとって、うれしさこの上ないこと
とよく言われますが、最近はこれを肌で感じさせられています。
私は上記のような仕事の関係で、デザインに関するテーマでの講演や司会をする
ことも多いのですが、その会場でNID卒業生と会うことが何回もあります。会社を
代表して参加しているなという姿もあり、商品開発の考え方などの発表を、企業を
代表して自信を持ってプレゼンしている姿もあります。発表する顔に表れている
真剣さ、緊張感には一段と感動しています。
また、卒業生がデザインした商品が、ご存知の「GOOD DESIGN賞」や「IDS賞」を
受賞するようにもなってきています。中には長年造り売り使い続けられた商品に
与えられる、「GOOD DESIGN LONG DESIGN賞」獲得商品のデザイナーもいます。
まだまだここに書ききれない多くの成果がありますが、これらはさまざまな場面で
私の自慢話の種とさせていただいています。
このような卒業生の溌剌さから一杯のエネルギーが得られているのを実感して
いますが、それとともにキャリアのデザインも必要だ!とも叫んでいるこの頃です。
デザインは深い、いつまでも一緒に考えていきましょう!
名誉教授 松丸 武
【プロフィール】
松丸 武 (まつまる たけし) 専門分野=インダストリアル・デザイン
最終学歴=千葉大学工学部工業意匠学科
所属学会・団体=(社)日本インダストリアルデザイナー協会、日本デザイン学会、
(財)インテリジェンストコスモス学術振興財団 等
主な著書・業績=「インダストリアル・デザイン」
(共著)、毎日工業デザインコンペ特選(S45)、
㈱KAK Design 代表取締役(S62~H7)、
取締役(H7~H16)、
千葉工業学部工業意匠学科非常勤講師(S56~H7)、
長岡技術科学大学非常講師(H7~)、
ICSD世界デザイン会議実行委員会委員(S64)、
(社)日本インダストリアルデザイナー協会理事(H3~、副理事長H3~H10)、
通産省Gマーク商品特定審査員(H3~4)、
三条市新産業分野進出研究事業検討委員会委員(H8~)等
フリーランスデザイナーとして25年間余に銀行機器、音響機器、
光学機器、教育機器、福祉機器、家電機器、事務機器・用品
、家具、住宅設備、雑貨、産業用機器の製品開発、デザインを多数。
CI計画・デザイン、公園・デザイン指導を多数。
出身地=長野県松本市
趣味=ゴルフ、オーディオ、卓球、麻雀